四阿の静謐 -castitatis lilium-

台湾の台北在住。台湾企業に勤める会社員。日々の記録。

届かない、けれど。

ベランダにおいたゴミ袋がすごく臭う。でもなかなかゴミ出しの時間に合わせられなくて置きっぱなしのまま。どうしたらいいんだ……こういう点では夏は嫌い。でもシャワーのお湯がそこそこちゃんと出るという点では夏のほうが好き。冬は2分をまたずして冷水になるので。

 

「秒速5センチメートル」を見た。

どうにもならないものがあるのだなあ、と。タイミングも、距離も、人生の都合も、どうしようもなく合わないことがあるのだなあと。縁がなかったと言ってしまえばそれまでなのだろうけど、でも、それだけじゃないと思うのだ。たとえずっと一緒にいられなくたって、同じ方向を向いて歩けなくたって、君を想う気持ちに変わりはなくて、でも時間と距離がそれを少しずつ変えてゆく。抗いようもなく。それが生きているということなんだろう。ずっと、同じ、は叶わない夢なのだ。そんな歴然とした当たり前のことを、それでも、それでも、信じたいと願ってしまって、でも現実はやっぱりそうはならなくて。ああ、そうなんだよな、そうなんだ。哀しくて泣くんじゃなく、わかっているけど切なくて、静かにずしんと胸に響いて、絶対に追い求めても手に入らないもののことを想って、それで涙が滲んでしまうのだろうと思う。

独りの夜に観るには、とてもいい映画だった。