四阿の静謐 -castitatis lilium-

台湾の台北在住。台湾企業に勤める会社員。日々の記録。

心酔

先週の日曜、久し振りに近所の公園を散歩(カッコよく言えばウォーキング)していた時に、ふと、何かをストイックに突き詰める集団が怖いと思った。その時わたしの脳裏にあったのは、ニュースキンとEXILE一族。どちらも自分たちが追い求めるものを愚直なまでに信じていて、それを体現する者を頂点とするピラミッド型カーストができあがっていて、誰もが上の人を真似して高みを目指して行く、みたいな超体育会系組織。そこに疑いの入る余地はなく、とことん心酔しているからこそ自信が半端なく強く、その強さに巻き込まれるように引きつけられる人が後を絶たない。

 

何かをとことん信じられるのは素晴らしいことだ。ただ、それに囚われすぎて限りなく厳密さを追い求めるようになるのは、やっぱりなにか違うような気がする。それとも、それだけを盲信して見つめられることこそが、幸せなんだろうか。上に挙げた二つの組織のいずれの成員も、そこに属してその組織の原則を徹底することにこの上ない喜びを感じているようにみえる。周りがなんと言おうと、自分が信じる道だけをひたすらに追い求めて、追い続けて、その過程が人生における充実感を与えるのだろうか。もしそうなら、本当に心の底から羨ましい。羨ましいが、反面、関わりを持ちたくないというかすかな反発心もある。理由は……おそらくその人達の目標が『人生における成功』にあると感じているからだ。金も地位も名誉も名声も手に入れる。それに何か胡散臭さを嗅ぎとってしまうからなのだろう。

 

でも思うのだ。何かを信じきってしまえたら、そこにわたしの求める100%の幸せがあるのではないかと。