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四阿の静謐 -castitatis lilium-

台湾の台北在住。台湾企業に勤める会社員。日々の記録。

ガソリン湖の心

君死にたまふことなかれ。

この間『花子とアン』を見ていたとき、蓮子さんが兵隊になるという花の兄やんに贈った言葉。確か、与謝野晶子の詩だったか。これは直接的に軍隊に入る弟を戒める言葉だけれど、「君」を「君の心」と置き換えると、今のわたしにとてもズシンと響く。

親は刃を握らせて
人を殺せとをしえしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。

心は実際に誰かを殺すわけではない。しかし、わたしの心は荒んでいて、誰かを憎み、恨み、羨み、呪っている。マイナスの感情ばかりを人に向け、それによって自分も傷んでいる。前にある本で、直ぐに怒りを覚えてしまう状態を、湖の水が全てガソリンになっているという例えがあって、妙に納得したことがある。火種を投げられたが最後、あっという間に怒りの火が燃え広がっていくのだ。そんな状態の心を持ったまま生きる毎日は、本当に生きづらい。